透念気

透念気(とうねんき)

旅の途中で路銀を使い果たした旅人がとある家の前で動けなくなり座り込んでしまいました。

そのとき、家の奥から顔を出した家の主人が、やつれた旅人を見て哀れみ、急いで下女に食事の支度をさせました。

旅人は大いに喜び感謝しました。

旅人の目には下女が神様に見えたのです。

この話には後書きがしてあって、旅人は自分の目で見たものに感謝した。

このような人を「透念気」がない人という、と記してあります。

(高尾宗家・伝)

-----文責・観山素至命-----

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